JLPT N1 漢字「貫」
このブログ記事は日本語のみで書かれています。
もし内容が難しいと思ったらYOMICHANなどの辞書を使って読んでくださいね。
This article is written in Japanese.
今日みなさんに紹介するJLPT N1レベルの漢字は「貫」です。
<読み方>
音読み :カン
訓読み : つらぬ-く、ぬ-く、ぬき
<意味>
1)物の中間(ちゅうかん)を通す。最後までやりとおす。
2)戸籍(こせき)。
3)古くから行われてきた習慣。
4)貨幣。江戸時代は1貫=1000文(もん)とされていました。
5)重さの単位。一貫(いっかん)は3.75キロです。
*1891年からは日本でもキログラムを使うようになったため、
今は使っていない単位です。
6)戦国時代(せんごくじだい)の武士のお給料の単位です。
それでは、例文を読みながら使い方を確認していきましょう。
<例文>
1)工事が終わってやっとトンネルが山を貫通(かんつう)した。
2)勉強は大変だったけど意志を貫いて(つらぬいて)医者になった。
3)もう30年も寿司を握っている大将は貫禄(かんろく)がある。
4)「初志貫徹(しょしかんてつ)」とは、
最初に決めた志を最後まで貫(つらぬ)き通すことだ。
5)「首尾一貫(しゅびいっかん)」とは、
初めから終わりまで態度や方針を変えないことだ。
それではクイズです。漢字を読んでください。
答えはこのページの一番下にあります。
<クイズ>
1)短期間で一気にしあげる工事のことを「突貫工事」と言う。
2)指貫は裁縫をするとき中指にはめて針の頭を押さえる道具だ。
3)この川は街の中心を貫いて流れている。
4)「大貫」さんという名字は、神奈川県に一番多い。
5)南北に通じている道路のことを「縦貫道路」と言う。
さて、どうでしたか。
今は使われていない単位などの意味があったので、
「あまり使わない漢字なんじゃないの?」と思いましたか。
いえいえ、「意志を貫く」や、
手抜きをしたり、短い期間でする作業を「突貫作業」と言ったり、
今でもよく使われる漢字ですよ。
是非覚えて使って見てくださいね。
それでは、またオンラインレッスンで会いましょう。
<クイズの答え>
1)短期間(たんきかん)で一気(いっき)にしあげる工事(こうじ)のことを、
「突貫工事(とっかんこうじ)」と言う。
2)指貫(ゆびぬき)は裁縫(さいほう)をするとき中指(なかゆび)にはめて針(はり)の頭(あたま)を押(お)さえる道具(どうぐ)だ。
3)この川は街(まち)の中心(ちゅうしん)を貫(つらぬ)いて流(なが)れている。
4)「大貫(おおぬき)」さんという名字(みょうじ)は、神奈川県に一番多い。
5)南北(なんぼく)に通(つう)じている道路(どうろ)のことを「縦貫道路(じゅうかんどうろ)」と言う。
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