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Writer's pictureEriko Kasai

Podcast 第3回「まったり」本を読みたいな~。

こちらの内容はPODCAST「日本語って!」でお聞きいただけます。




こんばんは。えりこです。

もう10月も半ばですね。日本は秋ですよ。

秋と言えば~、なんだと思いますか。

ちなみに「秋と言えば」の「~といえば」は 日本語能力試験 JLPT N3の文法です。

「~について話したら、最初に思い出すものはこれだ!」とか、

「代表的なものはこれだ!」と言いたいときに使いますね。

私にとって、日本の秋と言えば、紅葉ですね。

綺麗な赤や黄色に色づいた葉っぱを見てると、

心が洗われるような気持ちになりますね。

あと、秋と言えばおいしいものがたくさんあるので、

「食欲の秋」とも言われていますね。

みなさんは、秋の旬の食べ物って言うと、

どんなものが思い浮かびますか。

私はすでにもう頭の中にたくさん浮かんでますけれども。

例えば、たけのこ、松茸、栗、魚の秋刀魚、

さつまいも、かぼちゃ、えと~、かき、柿ですね。

かきだったら海のオイスターになっちゃう。

柿、いちじく…たくさんありますよね。

きりがないから、このぐらいにしておきましょう。


あと、「食欲の秋」だけでなく、「読書の秋」と言われることもありますよね。

暑さ寒さに邪魔されることなく、

おいしいコーヒーを飲みながら「まったり」本を読みたいですよね。

さて、今日、紹介したい言葉は、「まったり」です。

実はね、この言葉は私はもちろん私の周りの人もよく使っているので、

俗語だったという意識はなかったんですけど、

もともとは関西弁で味を表現する言葉として使われていたそうです。


さらに1990年代の後半から若者言葉として全国的にひろがっています。

そのときから意味が広がって「のんびりと落ち着いた様子や気分」に使われるようになりました。

わたしは関西人なので、味にも気分にも「まったり」をけっこう使うんですけれど、

日本の他の地域に住んでいる方はどうでしょうか。

「まったり」を味の表現にも使いますか。


「まったり」は、もともと関西で味を表す言葉としてつかわれているんですが、

味を表す言葉に、「こってり」「さっぱり」「あっさり」など、

「~り」で使うものがありますよね。

そういった感じで使われています。

意味は「柔らかさのなかにコクがある。重みがあって奥行きがある。」というものなんです。

わかります?

例えば、「このプリンは卵がたくさん入っていてまったりしている。」って言うと、

どんな感じなのか伝わりました?


確かに、誰かが味を表現するときに使っても、

わたしはどんな感じか分かります。関西人なので。

ただ、最近はほとんどの場合「のんびり落ち着いて」という意味で、

気分や雰囲気に使うことが多いですね。

例えば、「仕事が終わって、好きな映画でも見ながらまったりしたい。」とか、

「休みの日は猫とまったり過ごしたい」。

こんな風に使うと、気分が良いときにしか使わないように聞こえますけど、

実は、ゆっくり落ち着きすぎて「だらけている。だらだらしている。」と、

あまり良くない意味で使われることもあります。

例えば、「会議でまったり話されては、話が前に進まない」

「毎日部屋でまったりしていて、家のことを何も手伝わない」

このような文だと、良い感じに聞こえませんよね。


でも、私が使うときや、周りの人が使うときは、

だいたいリラックスしていて気分がいいときや、

気分が落ち着いているときにつかっている気がします。


さて、みなさんは何をしながら「まったり」したいですか。

どんなときに「まったり」してますか。


実は、このポッドキャストを始める前に、

「みなさんが寝る前や、仕事が終わってほっとした時に、

まったり聞いてもらえる」ものにしよう!と考えてたんです。

どうですか、今、まったり聞いてくれていますか。


さて、それでは、今日も最後まで聞いてくださってありがとうございます。

また次回も聞いてくださると嬉しいです。

では、また。





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