top of page

日本語ネイティブでも間違っちゃう!

Writer's picture: Eriko KasaiEriko Kasai

よくライブ配信でも言っているんですけど、

私はネイティブ日本語教師ですが、

未だにほとんど毎日辞書で日本語の意味を確かめています。





日本語だけでなくどの言語も、

「生きている」ので、

時代、使っている人の世代、地域によって、

少し意味や使い方がズレていることもあるんですよね。


だから、わたしは少しでも「ちょっと待てよ?」と思ったら、

すぐに辞書で調べます。

それに「どうしてこの漢字を使うの?」とか、

「語源は何?」と疑問に思ったら、

やっぱり漢字ペディアや語源辞典で調べます。


今日、読んでいた本は『文化庁国語科の勘違いしやすい日本語』と題名で、

日本人でも間違って使っている言葉をたくさん取り上げたものでした。


とても興味深かったので、一つここで取り上げますね。


「奇特(きとく・きどく)」という言葉。

わたしは「奇」という漢字があるし、

周りの人が使っている様子から「特別で変」という意味だと思ってたんです。

例えば「古くて汚いものに大金を出すなんて奇特な人だね」のように、

ちょっと普通じゃない感覚を持っている人などに良く使われているんです。


でも、実は「奇特」は悪い意味ではなく、

「特別に優れていること。また、行いが感心なこと」(岩波国語辞典だそうです。

そして他の辞書では、言葉の意味の後に、

このような注意が書かれています。

<注意>近年、「こんなものを買うなんて奇特なやつだ」など、

風変りの意でも使われるが、誤り。


先ほど書いたように、「奇」という漢字には

「珍しい」「不思議な」「他とは違う」という意味もありますが、

「普通の程度を超えて優れている」という意味もあるそうです。

だから、とても珍しい優れた才能や、才能を持っている人を「奇才(きさい)」と言ったり、

「珍しい眺め。優れた景色」を「奇観(きかん)」と言ったりします。


この本は多くの日本人が勘違いしていたり、

使い方に疑問を持っている言葉をたくさん取り上げていて、

とても興味深かったです。


みなさんの国の言葉でもそういったネイティブだけど迷う言葉や、

時代の変化によって意味がだんだんズレてきた言葉はありますか。




















Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
  • LinkedIn Social Icon
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
  • Tumblr Social Icon
 Latest article
アーカイブ
タグから検索
bottom of page